前回の記事で「歯周病と全身疾患の関係」をご案内しました。
その続きと各疾患との関わりをご案内致します。
歯周病は口腔内、歯や歯茎、歯槽骨への悪影響が有りますが、それだけではなく全身疾患にも様々な関わりが明らかになっています。
全身疾患への関連性の症状として次の様なものが有ります。
歯周病による歯茎の腫れや出血によって菌が血液に混入し血管を巡って、心臓病になると言われています。歯周病患者の人は、通常の方の2~3倍心臓病になりやすいとも言われています。
その他にも糖尿病、早産、高血圧、食道癌、インフルエンザなどにも大きく関与しているとの報告が有ります。
「風邪は万病のもと」と昔からの言い伝えが有りますが、歯周病もこれ程多くの疾患と関係が有る事が分かっているので、歯周病を単なる「お口の中の病気」と軽い認識だけでなく、「思わぬ重大な疾患を引き起こす可能性が有る」という認識を持って下さい。
歯周病のケアが大切です
歯周ポケットのケアや歯石除去(歯石取り)を始めとした「予防歯科の重要性」を改めてご理解頂き、歯周病という病気の事・常日頃からのご自身でのケア・定期的な歯科での検診を心がけて頂ければと幸いです。