1. トップページ
  2. ブログ
  3. 乳歯が成長する過程 その2

乳歯が成長する過程 その2

乳歯が成長する過程 その2

第一乳臼歯が生えはじめ、この歯が生えそろうと、あご(顎)を上下左右に動かし、物を食べる運動である咀嚼(そしゃく)運動が出来るようになるとそれまで歯ぐきで噛んでいたのが、歯で噛めるようになりさらに成長します。
乳歯は、1歳6~7カ月頃になると、4本の前歯と第一乳臼歯の間の空隙(くうげき)に先の尖った乳犬歯が生え始め、噛み切る能力がさらに高まります。
2歳3~5カ月頃になると上下あごに第二乳臼歯という大きな乳歯の奥歯が生え、乳歯が全部で20本生えそろい乳歯列形成され、未熟ながらも咀嚼運動は巧みになり3歳前には乳歯列は完了し、その後6歳頃まで大きな変化はなく成長し安定期に入ります。
永久歯に生え変わるのは、一般的に6歳前後からと言われていますが、これもまた乳歯と同様、個人差が大きいものです。また、生え始めから6~7年の年月をかけて歯が生え替わりますが、この期間はむし歯になりやすいので、定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。canstockphoto1148206

この安定時期にむし歯(う蝕)や外傷などを受けない事が非常に大切です。
健康な状態で乳歯が機能していると、6歳頃には6歳臼歯と呼ばれる大きな永久歯(第一大臼歯:だいいちだいきゅうし)が第二乳白歯の隣の正常な位置に生えて来るようになります。

しかし最近では歯の生える順番に変化が起こっている様です。
原因は解明されていませんが、下あごの第一大臼歯に先立って下あごの乳中切歯の舌側(ぜっそく)、あるいは乳中切歯が抜けたところに永久中切歯が生えることが多分に見られ、半数を越える割合で下顎第一大臼歯より下顎中切歯が早く生えてくると研究報告されています。

乳歯の生える状態は栄養、体格などに影響されるのか興味深いですが、約60年前の乳歯の萌出(ほうしゅつ:歯が生えること)状態を研究した報告と、最近、日本のすべての歯科大学の小児歯科学講座で行った研究との比較では、ほとんど変化は見られないそうです。
このように、栄養状態やからだの大きさとはあまり関係がないということ見たいです。

ページトップ