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難しい根管治療についてその2

前回は、抜髄の流れについてご案内で、
抜髄後、根管形成が終わって内部を洗浄し、
消毒作用のある薬を入れ封をするまでご案内致しました。
今回は、その続きです。

封をしてから、l~2週間たってから、根管内を洗って根管充填材を詰め、隙間をセメント材で埋めて、入り口に蓋をします。
根管治療も手順はほとんど同じですが、治療の難易度が高まります。
抜髄は生きている神経が対象で、針を刺せばある程度まとまって出てきますが、根管治療では、死んで粉々になった神経の残骸を取り出す必要があります。
感染も広がっていますので、不用意に根管内を傷つけないよう、器具の操作はより慎重に行い、消毒や充填は完壁さが求められます。
根管治療は歯科のなかでも難しい治療です。根管は、太いところでも直径1mmほどしかなく、一人ひとり異なる曲がり方をしています。そこに、まっすぐな器具を入れて形を整えながら広げていく非常に繊細な治療です。
しかも、根管内は真っ暗なので、手探りで行います。複雑な根管ですと、1mm進むのに1時間かかることもあります。

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