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歯科用レーザー治療についてその2

歯科用レーザー治療についてその2bakyumu

被ばくなどのタメージが少ない

これまでむし歯の診断というと、探針で触診したり、X線(CT)写真を撮ったりして診断することがほとんどでしたが、最近では光をむし歯に当てて、透過した光をカメラで集め、その透過率などからむし歯の診断を行うシステム(ダイアグノカム)も登場しています。
これにより、X線被ばくや器具による歯質のダメージを受けずに診断することが可能になっていますが、現状では、X線撮影による診断のほうが精度は高く、痛みやストレスの少ない治療ができます。
 
従来のエアタービンによる歯科治療では、ドリルが回転する時に発するキュイーンという音や歯を削る時の振動、それに伴う恐怖心や不快感、痛みが避けられませんでした。
一方、歯科用レーザーによる治療は、一定の波長の光を当てて生体組織に対し様々な効果を与えるもので、患者さんの恐怖心や不快感を軽減し、ストレスの少ない治療ができます。
そのほかのメリットとしては、治療したい狭い範囲の部分だけに光を当てて治療できることや、多くの場合は麻酔なしで治療ができるなど、患者さまの体や精神的な負担が少ない低侵襲(ていしんしゅう)の治療が可能です。
照射するレーザーの種類や出力によっては、鎮痛、消炎、殺菌、止血、治癒促進などに効果があることも知られており、例えばインプラント治療におぃては、骨造成が促進されたり、術後の腫れや痛みが最小限ですむといった効果も期待できます。

歯科用レーザー治療の効果

■殺菌効果
瞬間的な高温が細菌なども一瞬で蒸発させるため、虫歯や歯周病菌などの細菌が原因でおこる病気に効果が期待できます。
■止血効果
レーザーが組織を瞬時に蒸発させるため、歯肉を切っても出血が起こりにくく、止血と殺菌効果が同時に得られます。さらに術後の痛みが出にくいなどの特徴があります。
■麻酔効果
レーザーを照射すると、麻酔をしなくても治療できる範囲が増えることがあります。ただし一般的な注射麻酔ほどの強い麻酔効果ではありません。
■歯の切削効果
少しだけであれば歯を削るように穴をあけてゆくことができます。ただし、回転器具で削る場合よりもかなり時間がかかります。

レーザーのエネルギーが組織に吸収されると、瞬間的に高温となりその部分の水分の消失、蒸発して、炭化が起こってきます。
そのため歯科用レーザーは、照射時間を連続ではなくパルス状として、1回の照射をごく短時間として、組織の温度の上昇や痛みを抑えています。またエネルギー量もコントロールできるようになっています。

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